子どもが大きくなってきたら考えるのが、保育園・幼稚園の入園ですよね。
今までは家でずっと保護者の人と一緒に過ごしてきて、大人としか関わったことがない子もいれば、兄弟や友達、親戚等の子どもとかかわったことがある子…
家庭環境によっていろいろな子が保育園や幼稚園には集まります。
幼稚園で子供が経験することでママが悩む
初めて保護者から完全に離れて生活するのは子どもだって大人だってドキドキしますよね。
自分がいないところでうまくやっていけるだろうか。
友達ができるだろうか。
楽しんでくれるだろうか。
考えだしたらキリがありません。
入園し始めたころはそれはもうすごい勢いで泣くかもしれませんし、こっちがあっけにとられるほどあっさり行くかもしれません。
今までは大丈夫だったのに急に幼稚園に行くのを嫌がるかもしれません。
子どもって子ども特有の感覚があるので、驚かされることやこっちがハラハラすることばかりですが、大丈夫!
子ども同士のトラブルの実例
気の強い友達の言いなりに見えたCくん
4歳児クラスにとても仲の良いAくんとBくんとCくんがいました。
この3人はいつも一緒に遊んでいて、何をするにも3人一緒。でも一緒に遊ぶ時にはいつだってAくんの意見が通って、BくんやCくんの意見はあまり通りません。
それでも3人は満足して遊んでいるのです。
ですが、ある時AくんとBくんの意見ばかり通るようになり、「Cくんはだめ」「Cくんはこれをして」と2人が指示するようになりました。
大人からすればCくんがかわいそうに思えてきますよね。
どちらかと言えばCくんはそこまで自己主張するタイプではありませんでしたので、きっとAくんとBくんは言いやすかったのだと思います。
そんな日が少し続いたある日、いつものように3人はヒーローになりきりごっこ遊びを楽しんでいました。
その日もAくんとBくんはCくんに「Cくんは○○の役ね」と指示しました。Cくんはいつものように黙って従うのかなと思いきや、「嫌だ!ぼくは○○がいいんだ」と初めて言い返したのです。
AくんとBくんは少し驚いたような表情をしましたが、「そうか、Cくんは○○がいいのか。うーん、じゃあCくんはその役ね」と聞き入れました。
外から見ればAくんとBくんが命令していたかのように見えましたが、Cくんが納得して受け入れて言い返さなかったため2人は気付かなかっただけなのです。
そして、Cくんも今までは嫌なときもあったかもしれませんが、納得して受け入れて遊んでいたのです。
今回はCくんが自己主張したために2人は気付き、受け入れることができました。
この場合は大人が早とちりしてAくんとBくんに注意をしてしまっていたら、きっとCくんが自己主張することもなかったかもしれないし、AくんとBくんだってどうしていいかわからなかったかもしれません。
もちろん相手の嫌な気持ちを理解したうえでわざと命令する子も中にはいます。
子どもだから残酷なことは言わないなんてことありません。
子どもこそ残酷なことも平気でします。
それはそのことがひどいことだということが理解しきれていないからです。
なので、それは周りの大人が見極めて注意をしたり、正しいほうへ導いていってあげなければいけません。
なんとなく、で、仲間外れを始めたDちゃん
これは5歳の女の子同士の話です。
DちゃんとEちゃんとFちゃんは親同士も仲が良く、幼稚園でもそれ以外でもよく遊んでいました。
DちゃんはEちゃんのことが大好きで、Fちゃんのことも好きだけどFちゃんにEちゃんを取られたくないという気持ちがだんだん出てくるようになっていました。
EちゃんとFちゃんは別にDちゃんを仲間外れにしようなんて全然思っていませんでしたが、Dちゃんは「仲間外れにされたらどうしよう」という不安を持っていて、「それじゃあ自分が仲間外れにされる前にFちゃんを仲間外れにしてしまおう」と考えました。
小学校ではこういう話はよく聞きますよね。
でも幼稚園でも少なからずこういうことは起こる場合があります。
Dちゃんは3人で遊んでいても、Fちゃんだけをわざと無視して遊びを進めたり、少しのことでFちゃんのことを怒ったりすることが増えました。
しかし、まだまだ子どもなのでそんなことを忘れて3人仲良く遊ぶことも多く3人はいつでも一緒でした。
でもFちゃんだってだんだん自分が仲間外れにされていることに気づきます。
そうなるとFちゃんは幼稚園に行くのが嫌になってきますし、哀しい思いをしてしまいます。
こういう場合はすぐに大人が間に入ってDちゃんとFちゃんのケアをしてあげなければなりません。
なぜDちゃんがそんな行為をしたのか原因を突き止め、Dちゃんを安心させてあげるとともに物事の善悪をはっきりと伝えなければいけません。
Fちゃんの傷ついた心を癒しながら、自分でもその状況を打破する力を身に着けるため背中を押してあげなければいけません。
子どもは想像以上に強いです。
そして素直です。
大人が誠意をもって接すれば必ず応えてくれます。
保護者は見えないところで起こったことを子どもから、教師からと人づてに聞くので不安いっぱいになると思います。
私も自分の息子がそうなればいくら教師を経験していても不安だと思います。
しかし、自分の子どもの力を信じて温かく迎え入れ、癒し、そして背中を押して送り出してあげることで子どもは少しずつ保護者の手から離れ自立していくのだと思います。
まとめ
子育てで大事なことは、
干渉しすぎず、放任しすぎず…。
一番難しい距離感ですよね。
でも、教師と連携を取りながら保護者の不安を取り除き、子どもをみんなで見守って育てればきっと素敵な大人になれるのではないかと思います。
不安なのはあなただけではありません。頼れる人を探して、悩みを打ち明けながら、ママも成長していきましょう!