腹を痛めて産んだわが子が、自分の抱っこで泣き止まない!
母乳が出ないと母親失格なの?!
私は、産後、母乳の出も悪くミルクと混合であげていました。
娘は乳首を吸うのが下手だった為、産後入院中の間も助産院さんが娘の頭を持ち私が体を抱っこした状態で母乳をあげる練習をしていましたが、娘は中々うまく吸うことが出来ないまま退院する事に…。
退院する日、助産院さんに「練習を重ねればうまく飲めるようになるから」と教えていただき、毎日毎日娘と頑張って練習をしていたのですが、娘が寝ている間に搾乳したり、哺乳瓶の片付け、洗濯物などを片付けをしている間に、また次の授乳時間!
を繰り返してる内に、母乳が全く出なくなりました。
夫に言われた決定的な一言
今思えば睡眠が取れていなかったのが原因だったかな?と反省しています。
母乳も出ないことで、ミルクをあげる回数が増えていきました。
娘は、哺乳瓶の乳首もうまく吸う事が出来なくて、いろんなメーカーを試しやっと娘と相性の合う哺乳瓶にたどり着き私は安堵な気持ちでミルクをあげていた時、夫が〈母親の自覚ある?〉と聞いてきたのです。
その時の私は何が言いたいのか分からず、素直に「もちろんあると思うよ」と答えました。
娘がミルクを飲み終わり、私もそろそろ眠ろうとした時に夫に言われた言葉の意味が分かりました。
夫は、母乳の出ない私の事を、〈母親としての自覚がないから母乳が出ない〉と考えていたみたいでした。
この事に気づいた瞬間、涙が出てきて止まりませんでした。
ミルクは人前で上げちゃいけないの?!
それからは、外出先でもミルクをあげる時は人に見られない様に隠れてあげていました。
授乳室でも、ミルクの場合はおむつ交換台がある場所でもあげられるのですが、周りの目が気になり個室の授乳室を利用したり、授乳室がない所では、トイレの中であげていました。
娘が生後半年を過ぎた頃からは、混合やミルクをあげるお母さんの姿も増えてきたので隠れずにあげられるようになりました。
堂々とミルクを飲ませる事が出来少し安心な気持ちもありましたが、もう一つ悩みがありました。
ママの抱っこで泣き止まない娘
それは、娘が〈私の抱っこでは泣き止まない〉という事でした。
それは、産まれてすぐに気づきました。
産後退院するまでの間、一度も私の抱っこでは泣き止んでくれず、何度もナースコールを押し看護師さんを呼んでいました。
娘は看護師さんの抱っこではすぐに泣き止んでいました。
私は看護師さんに抱っこのやり方を教えていただき試したのですが、全く効果がありませんでした。
なんでお母さんが抱っこしてるのに泣き止んでくれないの?と心の中で叫び、毎日病室で泣いていました。
私のいた病院は実母と夫以外は病室に入る事が出来きませんでした。
忙しくほとんど顔を出してもらえなかった母と仕事が終わるのが遅い夫は1時間いればいい方で、誰にも相談する事が出来ず、退院後の1ヶ月は里帰りの予定だったので、早く退院したい!家に帰ればきっと大丈夫!と自分に言い聞かせていました。
泣き止ませられないまま、退院
退院した日は、本当に嬉しく安堵な気持ちで過ごしていました。
そんな時、娘がお腹がすいたみたいで、泣き出しました。
家族はお母さんが抱っこしたらすぐ泣き止むよーと言い、娘を私の所に連れてきました。
私も、今ならきっと大丈夫!と娘を抱きました。
しかし、娘は入院中と変わらず泣き止まず、顔が黒くなるまで泣き続けました。
娘の顔色を見て母が、「こんなに泣く赤ちゃんは見たことない!」と言いました。
私はその言葉を聞いて、えっ!そぉなの??赤ちゃんってこんなんじゃないんだ!どうして娘は違うの??と思いました。
私自身、他の赤ちゃんとの関わりがほとんどなかったので、娘の泣き方が普通じゃないと言われた時は、頭が真っ白になってしまいました・・・
私がおどおどしていると、今度は父が〈母親が抱っこして泣き止まないなんておかしいなー〉と呟きました。
悪気があっていったわけではなく、とっさに出た言葉だったと思います…
退院したその日、私は1人娘を抱きながら、声を出さずに泣きました。
ごめんね、こんなお母さんでごめんね…と心で呟きながら…。
便利グッズを使って乗り越える!
1番辛いのは何も言えない娘なのに…
この子の為に私は何が出来るの?この子を泣き止まず事が出来るなら何でもする!!
と、知り合いなどに泣き止ませ方などを聞き、スイングやバウンサーを購入し、家にいる間は何とか泣き止まず事が出来るようになりましたが、外に出ると泣き止ます事が出来ないので、外出するのも怖く、定期検診以外では外出を避けていました。
助産師さんに合って相談した
そんなある日、以前、母子手帳にある無料で助産師さんと会う事が出来る申し込みをして、助産師さんと会う日がやってきました。
抱っこしても泣き止まない事を相談した所、助産医院を紹介してくれました。
幸い家からもさほど離れていなかったので、すぐに予約の電話をして会いに行きました。
娘と2人だけで出かけたのはこの日が始めてで、泣いたらどうしょう…と不安はありましたが、助産医院にさえ着けば何とかなる!と信じ向かいました。
車で10分ほどの距離に助産医院はありました。一戸建てで自宅兼仕事場のアットホームな感じでした。
私の車が着くと、中から助産師さんが出迎えてくれて娘を抱っこしてくれました。
私は荷物を持ち中へ入りました。助産師さんに抱っこのことを相談しました。
助産師さんから、まず抱っこしてみよっか?と言われ、はい!と娘を抱っこしたら、娘は泣いてしまいました。
すぐに助産師さんが娘を抱っこし、何やら確認しているようでした。そして、泣いてる娘をまた私に抱っこさせました。
そして、お母さん娘さんを抱っこしたまま屈伸運動してみて!と言われました。
私はすかさず屈伸運動をしてみました。すると、娘は泣き止んだのです!この時の気持ちは今でも忘れません!
やっとこの子の母親になれた!と感じました!
正解はわからないけれど・・・
結局のところ、私の抱き方が気に入らなかったようなのです。科学的にどうこう分かったわけではないのですが、私の娘は縦揺れが好きだったみたいです。
この子を泣きますまでに半年もかかってしまい申し訳無い気持ちもありますが、今精一杯抱っこするからねーと毎日語りかけています。
そんな娘ももうすぐ2歳になります。今では不安などがあると、私に抱っこを要求してきます。
なんて愛らしいんだろうと、ギューしようねーと娘に言い、2人で肩をトントンと叩きながらハグをしています。