出汁の素やめんつゆでの調理に慣れてしまうと、鰹節や昆布、煮干しから出汁をとって調理することがめんどうになりませんか?
特に忙しい朝や子どもの習い事が忙しくなった夕方、仕事から帰ってきて出汁を取って調理するのは時間的にもキツいですし、やはり、便利なほんだしを活用してしまいます。
粉末のほんだしがいけないというわけではないんです。
子ども達に本当に美味しい出汁で取った料理を味わってもらう事で、出汁の素やめんつゆのように化学調味料を使った味でごまかされない舌を養いたい、という親心ももちろんあります。
そんな忙しいお母さんたちに、濃い出汁をとるコツや出汁とめんつゆの違いなどを紹介します。
濃い出汁の取り方、おすすめやコツは?時短はできる?
出汁の取り方ですが、一般的には鰹節、昆布、煮干しを使います。
濃い出汁にするということは量を多くすれば濃くなる、と思いがちですが、そうではありません。
もちろん、量を増やせば濃いめの出汁を取る事は出来ますが、風味が豊でまったりとコクがあるかと言えば違います。
濃い出汁を取るにはいくつか工夫が必要です。
1:材料を工夫する
すでに削ってある鰹節ではなく、鰹の本節から削ったものや、大きめのしっかりした昆布、やきあごやさば節を使うなど材料を良いものに変えてみましょう。
そうすると、少量でも良い出汁をとることができます。
2:単体でとるのではなく、混合で出汁を取る
鰹節だけ、昆布だけ、という出汁の取り方ではなく、鰹節と昆布、のように合わせだしをとると濃くて風味豊かな出汁をとることができます。
それは鰹節にはイノシン酸が含まれ、昆布にはグルタミン酸が含まれるため、相乗効果でお互いの味を引き出しているからです。
3:塩分もしっかり合わせる
出汁だけではどんなに良いものをとっても味がつくわけではありません。
出汁と塩分を合わせる事でぐっとおいしさが増します。
料理の際に塩分を入れれば良いのですが、出汁を取って調理を始めたら、塩分は控えめにしすぎず適度な量で味付けをしましょう。
など、ちょっとしたことに気をつけると美味しい出汁をとることができ料理の味に深みが増します。
また、硬水ではなく軟水を使ったり、具材をタマネギやキャベツなど野菜としての出汁がとれ、出汁とも合うようなものにするなどの工夫も料理を美味しくするポイントになります。
出し汁が薄い時や上手くだしが取れない場合は、水出しがオススメ!
忙しい時にじっくり濃い出汁をとるのはなかなかめんどくさいですよね。
そのため時短にオススメの方法が「水出し」の出汁の取り方になります。
とても簡単な方法で、水につけておくだけで出汁をとることが可能です。
出汁の素材(かつお節や昆布など)と水をポットに入れて冷蔵庫につけ置くだけでとれちゃいます。
時間的には8時間ほどおいた方が良い出汁が取れるので、朝、使いたいのであれば前の晩に冷蔵庫に入れるだけなので、本当に楽ちんです。
朝作れば夕食に使えますし、用途もお味噌汁にお吸い物、煮物など全般的に使えるのでとても便利ですよ。
冷蔵庫保存で3日ほど持つので、たくさん作っても問題ありません。
単体で作った方が水出しはオススメ!!
鰹節、昆布、煮干し、とそれぞれ作って合わせても良いでしょう。
干し椎茸も水出しで出汁を取る事ができるので、試してみてください。
出汁とめんつゆに違いはあるの?どちらでも同じ?違いを解説!
だしとめんつゆは全く違うものです。
そのため料理本に、もしも、だしが何cc、カップ2など記載があれば、それはめんつゆやつゆのだしを指しているのではなく出汁をとったものの量を表しています。
違いは何かと言えば出汁は昆布や鰹節、煮干しなどを熱湯や水に入れてつくったものになります。
レシピ通りにするのであれば、自分で素材から出汁を取ってカップ2分用意するのが正しい方法です。
めんつゆやつゆはそもそも味がついています!
めんつゆには、だしも含まれていますが他にも醤油やみりん酒などを入れ、味を整えてあるのでそれだけですでにレシピの分量にある醤油おおさじ2、みりん大さじ2などの味付けがされている状態になります。
そのため出汁をとる必要もないので、かわりにめんつゆを使いさらに味を加えてしまうと、とても濃い料理担ってしまうので注意しましょう。